リモートワーク

はじめてのリモートワークで良かったこと・大変だったこと

はじめてのリモートワークで良かったこと・大変だったこと
リモートワークで働くようになってそろそろ2年になります。
今までずっと会社に出社して働いていたのもあり、はじめての在宅勤務は慣れないことの連続でした。そんな大変だった毎日を少し振り返ってみる記事です。

はじめてのリモートワーク(在宅勤務)

コロナ禍が始まった2020年に転職し、初めて在宅勤務で仕事をすることになりました。

リモートで仕事をするようになって最初のうちは仕事のリズムがつかめなかったり、仕事と生活の区切りが難しくオンオフの切り替えができなくて体調を崩したりと色々ありました。
また、人間関係の構築も難しく、それによって心が疲れてしまった時期もありました。

そんな色々なことがあった時期を乗り越え、リモートワークで働くようになってそろそろ2年になります。
最近ではリモートワークでの求人も増えているみたいで、友達や元同僚からリモートワークの感想を聞かれたり相談を受けたりするので、実際に感じたメリット・デメリットと辛かったことをまとめてみました。

リモートワークで働いてみて感じたメリット

仕事:通勤しないでいい

リモートワークでの一番のメリットは通勤しないでいいことだと思います。
重たい荷物を持って満員電車に乗ることもなく、コロナ禍の今は蜜と言われる電車に乗ったり場所に行かないですむ安心感もあります。
また、台風や雪などの天候に左右されることもなく、花粉の季節や真夏や真冬など気温による辛さも少ないです。

それと、通勤時間を自分の時間として自由に使えるのもメリットかと思います。
私の場合、片道1時間半の通勤時間だったので往復3時間分を自分の時間として使うことができます。
通勤時間が無いので早起きしなくていいし、残業しても自宅なので退勤したら直ぐにご飯食べたりお風呂に入ったりできて楽です。

仕事:自分にとって快適な室温で仕事できる

会社だと空調の温度を自由に調整できなくて夏場は極寒で湯たんぽが必要だったりするのですが、自宅だと自分の好きなタイミングで空調を使えるので快適です。
(ただし電気代は自分持ちなので節約も大切)

仕事:会議がない日はゆるい服装でも大丈夫

元々カッチリした服装の方が少ない業界なのですが、会議がない日はわりと部屋着のようなリラックスできる服装で仕事しています。(トレーナーやワンピースなど)
また、私は皮膚が弱いのでノーメイクで仕事できるのもありがたい。

仕事:気配や音を気にしないで集中できる

今までだと社内がにぎやかだったのでヘッドホンをして作業をしていることが多かったのですが、自宅で仕事をするようになってからは作業内容によって無音で集中したり音楽かけてテンポよく作業したりと使い分けられて快適です!
(仕事中に音楽聞くのNGではない業界)
また、雑音や騒ぎ声、突然の声掛けや誰かの気配なども無いので集中して作業できます。
(誰かが席の後ろを歩いてると気になってしまうタイプ)

生活:通院がしやすい

通勤がないので通院もしやすく、病院によっては定時後でも間に合ったりするので、有休を使わないですみます。
また、突発的に体調が悪くなっても地元の病院やかかりつけの病院に行きやすいです。
私は3ヶ月に1回通院しているのですが、今までは2時間以上の遅刻になってしまうため有休や半休を使っていましたが、リモートワークになってからは30分程度の遅刻ですむので無駄に有休が減らずに助かっています。

生活:外食が減るので節約できる

出社していた時は水筒を持って行きランチもお弁当が多かったのですが、同僚と外にランチを食べに行ったりコンビニで色々買ったりすることもよくありました。
リモートワークになってからは、ランチは簡単に調理できるパスタやうどんなどを自炊するようになり、飲み物も麦茶やルイボスティーを作り置きしておいて飲んでいるのでだいぶ節約できています。

生活:郵便や荷物の受け取りができる

在宅しているので郵便や宅配などの荷物が受け取れて凄く助かっています。
特に置き配でお願いしていた荷物は直ぐに確認できるので安心です。

生活:休憩時間に家事などができる

お昼休みに洗濯物を干したり掃除したりできるので助かっています。

生活:家族の様子が分かる

家族の体調が悪い時とか疲れている時に気にかけることができます。
ご飯の用意とかも自宅なので休憩時間に対応できたり、何かあってもすぐに病院に連れて行くことができるので安心です。

リモートワークで働いてみて感じたデメリット

仕事:コミュニケーションを取るタイミングが難しい

リモートワークでの一番のデメリットはコミュニケーションの取りにくさによるコミュニケーション不足だと感じています。
全員が在宅勤務なので会話が生まれる場所が少なく、私が入社した当時は同じ職種の方や一緒にお仕事をしている方との雑談や軽いコミュニケーションも全く無かったので、放置されてる不安感や孤独な気持ちがありました。

出社していれば色々な人と仕事やそれ以外の雑談でも直接話す機会があるのですが、最初からフルリモートだと会話するにはzoomなどのツールで相手の時間を押さえて繋がる必要があるためハードルが高く、人間関係が構築しずらい中だと仕事が一緒になった特定の人としか話す機会がない状態でした。
当時は雑談する機会が殆ど無く孤立する人がとても多かったです。

仕事:顔と名前が一致するまでに時間がかかる

zoomなどでミーティングをする際に、お話されている方がPC画面の中で分割された1枠サイズに映られているのでなかなか認識できず、顔と名前が一致するまでにかなり時間がかかりました。

仕事:通勤がない分、残業へのハードルが下がる

リモートワークになり通勤時間が無くなったことで、18時退社だとしても通常出社していれば帰宅は19時過ぎになるので「それくらいまでは残業しても出社した時と同じだよね。」と残業に対する許容範囲が広くなり、結果的に残業のハードルがとても下がりました。
通勤時間はあくまで移動時間であって業務ではないので、残業したら生活の時間が減ると思うようになり、今は意識的に残業しないよう調整しながら仕事をしています。
(業務内容によっては中々難しいのが現実ですが…)

生活:生活と仕事の線引が難しい

手元にPCがあるので対応しようと思えばいつでも確認・対応できてしまいます。
緊急事態の時は助かる側面もあるものの、退勤後に連絡がきても対応できてしまったりするので、「仕事の時間」と「生活の時間」という線引が難しかったです。
また、社内の9割がリモートワークなので何かあったら退勤後でも対応できるという意識がある方も多く、色々と線引が曖昧になってしまっています。
ただ、最近はハッキリと「業務外です」と伝える方も増えてきました。
私も状況によっては対応する時もありますが、緊急時以外は退勤したらビジネスチャットなどの通知も切って対応できないようにしています

生活:運動不足になる

今までは通勤があったので歩いたり階段の上り下りがあったのですが、コロナの外出自粛もあってリモートワークになってから全く動かなくなりました。
最近は室内で体が動かせるアイテムを買ったり、ピクミンブルームを初めて少しずつお散歩したりと意識的に動くキッカケを作っています。

リモートワークで働いてみて辛かったこと

仕事:人間関係の構築

業務で関わっている方とビジネスチャットやメールで業務内容はやり取りしますが、社内ミーティングなどはアイスブレイクや雑談もなく、一緒に働いてる方がどんな方なのか分からないまま働いていました。
それ以外の方とはリモートワークでは接点を作りようがなく、仕事が一緒にならないと会話をする機会はゼロでした。
そんな人との交流がない状態で、人間関係を作っていったり、チームの中で連携を取るのがとても大変で、周りと協力しながら動いていくのも難しかったです。
今はだいぶ改善されましたが、当時は本当に辛かったです。

仕事:テキストコミュニケーション8割の辛さ

フルリモートでは業務の連絡や指示から確認や質問まですべてビジネスチャットで行っています。
入社2日目からリモートワークが始まったのですが、テキストは声と違い強弱や温度感をはかるのが難しく、人間関係が出来てなかったり、コミュニケーション不足で相手の人となりが分からない状態のままテキストコミュニケーションをするのは受けて側として棘を感じたり怖さを感じる言葉が多かったです。

仕事:状況が見えない怖さ

出社していれば同じ空間に相手がいて状況なりが分かるのですが、リモートワークでは全く分からず、声をかけるタイミングなどとても悩みました。
お忙しいなか声をかけてしまったらどうしよう…となかなかに神経と気力を使いました。

また、コミュニケーションが無いことから、返答を待つ「間」が不安でとても怖かったです。
何か失礼な言い方をしてしまったのではないか、聞いてた内容と違う回答をしてしまったのではないか、と常に不安で送った文章を何度も読み返していました。

過度な攻撃などを他者に気が付かれずに行える怖さ

状況が見えないことによって、ZoomやビジネスチャットのDMなど閉鎖的な空間で攻撃的な事が起こっても把握するのが難しいです。

これは私の体験談ですが、入社直後から攻撃的なコミュニケーションを取られることが続き、結果、精神的に辛くなり体調を崩してしまいました。

リアルなコミュニケーションでは表情や声色などの反応で相手の状況を見ることができますが、ネット上での文章コミュニケーションやカメラオフの会話などは相手の反応が分かりにくく状況や相手の気持ちを察知するのがとてもむずかしいです。

私の場合は気がついて助けてくれた方たちがいたので会社側も事態を把握して対策してくれましたが、今でも恐怖心などは残っています。
普通に出社していても「見えないところでの攻撃」はあると思いますが、リモートワークになると「周囲が気がつくこと」が難しくなるのでより陰湿になるなと感じました。

生活:オンオフの切り替えの難しさ

今までは通勤があったので会社は仕事、自宅はプライベートと明確に分けて考えられたのですが、リモートワークだと仕事をする場所もリラックスする場所もすべて同じ自分の部屋になるのでオンオフの切り替えがとても難しかったです。
特に、精神的に辛い状態だった時は逃げ場がなく、常に頭が仕事モードで体に力が入ってしまっている状態になっていました。
最近は意識的にリラックスしたりのんびりしたりする機会を作ったり、仕事が終わったらお風呂に入るなど、気持ちを切り替えられるよう工夫しています。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
少しネガティブな事が目立ってしまったかもしれませんが、リモートワークは働き方の1つとしてはとてもいい制度だと思いますし、このコロナ禍の中で安心して働けるという意味ではとても感謝しています。
ただ、個々の作業をどのように可視化させるか、コミュニケーションや人との繋がりをどのように対策していくかなど問題点も多く、定着した働き方ではない分まだまだ手探りな会社も多いと思います。

どんな事でもメリットもあればデメリットもあると思います。
もし転職でリモートワークの企業を希望されているのであれば、制度がきちんとできているのか、コミュニケーションはどのように取っているのかなどを確認することをおすすめします。

これからリモートワークで働きたいと思っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。